エンジンブート
コロンブスの卵だ。感動した。
4気筒エンジンを例に説明する。止まった時に圧縮行程にあった気筒に、燃料をちょっとだけ噴射して火をつける。圧縮行程とは言っても、しばらく止めれば空気は抜けて、大気圧まで落ちている。圧縮しないのだから大した力は出ないのだが、それでもちょっとは回る。これが1発目の燃焼だ。
(中略)
1発目の燃焼によって、エンジンはいつもと逆方向に回る。 (中略) ピストンはクランク軸経由で全部つながっているから、止まった時に膨張行程にあったピストンを押し上げることになる。
押し上げた力で、ここにあった空気を圧縮する。 (中略) 圧力はささやかなものだが、そこに火を付ければ1発目より大きな力が出る。2発目の回転方向は普段と同じ。これがセルモータの代わりになる。3発目以降は普通のアイドル回転をする。
アイドリング時だけじゃなくて、始動時でも出来そうだけど。